船橋市は19日、「新型コロナウイルスの感染者増加により医療がひっ迫しています!!」というページを公開し、市民へ注意を呼び掛けた。具体的には次の3点。

  1. 救急搬送困難事案の増加
  2. 若年層の感染者数増加と症状悪化の傾向
  3. 「感染しない・させない」を強く意識した生活の呼びかけ
医療ひっ迫の注意喚起を行うページ

救急搬送困難事案の増加

船橋市では、「医療機関への受入れ照会回数4回以上かつ現場滞在時間30分以上の案件」を救急搬送困難事案と定義している。昨年8月10日~8月16日では22件だったものが、今年は8月9日~8月15日で39件に上っている。そのうち新型コロナウイルス感染症疑いは13件とのこと。

新型コロナウイルス感染疑いでの搬送困難事案も増加しているが、そのほかの病気やケガでの救急搬送にも影響していることがわかる。コロナウイルス感染者の増加が医療全体に深刻な影響を与えていることがわかる。

若年層感染者数の増加と症状悪化の傾向

20代~40代の感染者数が増えていることはこのサイトでも度々伝えているが、7月以降は感染者全体の7割を超えている。さらに10代以下の感染者の割合も増えている。8月11日~18日の感染者で見てみると、40代以下が1060人、50代以上が262人となっており、40代以下で全感染者数の80.2%を占める。

また感染者数が増えているだけでなく、症状が悪化する傾向にある。以前は感染しても症状が軽い傾向にあった。しかし、酸素吸入を必要とする治療を行った人数の割合でみると、デルタ株が広がりを見せてからは他の年齢層と変わらない状況になっている。

全体年齢40歳代以下
6月41.5%40.7%
7月40.5%36.3%
8月(15日まで)49.6%53.2%
酸素吸入を必要とする治療を行った人数の割合(船橋市)

「感染しない・感染させない」を強く意識した生活の呼びかけ

こうした状況を受け、保健所からは「感染しない・感染させない」を強く意識した生活をよびかけている。具体的な指摘事項は次の通り。

基本的な感染対策意識すること
マスクの着用・隙間をつくらない ・鼻まで確実に覆う
マスクを外しての会話をしない・休憩中や昼食中などマスクを外している場面 ・マスクを外している人に話しかけない
混雑しているところ・換気が不十分へ行く機会を減らす(3密の回避)・対人距離を確保する ・窓があるかどうか、換気が十分か意識する
咳やのどの痛みなど普段と違う症状がある場合は外出しない・感染していた場合、咳をすると特に多量のウイルスが 拡散され、周囲にいる人が感染してしまいます。
手洗い・手指消毒の徹底・不特定多数の人が触れるようなものを触ったあとは丁寧  に手洗い、手指消毒
保健所からの注意喚起

最近のクラスター発生などをみると、このいずれかを徹底していなかったことが原因と思われる。個人で対策ができる部分も多いのであらためて気を付けたい。

一方で、換気の確保や感染が疑われる人の出勤など、企業が対策を徹底する必要がある部分も多く含まれる。個人だけではなく役所や学校を含む企業や団体側での対策の徹底が望まれる。

https://herafuna.com/wp-content/uploads/2021/08/d154304a3e27985240f6aa6b7c2483aa.pnghttps://herafuna.com/wp-content/uploads/2021/08/d154304a3e27985240f6aa6b7c2483aa-150x150.pngherafuna新型コロナ最新情報症状・対策医療ひっ迫船橋市は19日、「新型コロナウイルスの感染者増加により医療がひっ迫しています!!」というページを公開し、市民へ注意を呼び掛けた。具体的には次の3点。 救急搬送困難事案の増加若年層の感染者数増加と症状悪化の傾向「感染しない・させない」を強く意識した生活の呼びかけ 救急搬送困難事案の増加 船橋市では、「医療機関への受入れ照会回数4回以上かつ現場滞在時間30分以上の案件」を救急搬送困難事案と定義している。昨年8月10日~8月16日では22件だったものが、今年は8月9日~8月15日で39件に上っている。そのうち新型コロナウイルス感染症疑いは13件とのこと。 新型コロナウイルス感染疑いでの搬送困難事案も増加しているが、そのほかの病気やケガでの救急搬送にも影響していることがわかる。コロナウイルス感染者の増加が医療全体に深刻な影響を与えていることがわかる。 若年層感染者数の増加と症状悪化の傾向 20代~40代の感染者数が増えていることはこのサイトでも度々伝えているが、7月以降は感染者全体の7割を超えている。さらに10代以下の感染者の割合も増えている。8月11日~18日の感染者で見てみると、40代以下が1060人、50代以上が262人となっており、40代以下で全感染者数の80.2%を占める。 また感染者数が増えているだけでなく、症状が悪化する傾向にある。以前は感染しても症状が軽い傾向にあった。しかし、酸素吸入を必要とする治療を行った人数の割合でみると、デルタ株が広がりを見せてからは他の年齢層と変わらない状況になっている。 月全体年齢40歳代以下6月41.5%40.7%7月40.5%36.3%8月(15日まで)49.6%53.2%酸素吸入を必要とする治療を行った人数の割合(船橋市) 「感染しない・感染させない」を強く意識した生活の呼びかけ こうした状況を受け、保健所からは「感染しない・感染させない」を強く意識した生活をよびかけている。具体的な指摘事項は次の通り。 基本的な感染対策意識することマスクの着用・隙間をつくらない ・鼻まで確実に覆うマスクを外しての会話をしない・休憩中や昼食中などマスクを外している場面 ・マスクを外している人に話しかけない混雑しているところ・換気が不十分へ行く機会を減らす(3密の回避)・対人距離を確保する ・窓があるかどうか、換気が十分か意識する咳やのどの痛みなど普段と違う症状がある場合は外出しない・感染していた場合、咳をすると特に多量のウイルスが 拡散され、周囲にいる人が感染してしまいます。手洗い・手指消毒の徹底・不特定多数の人が触れるようなものを触ったあとは丁寧  に手洗い、手指消毒保健所からの注意喚起 最近のクラスター発生などをみると、このいずれかを徹底していなかったことが原因と思われる。個人で対策ができる部分も多いのであらためて気を付けたい。 一方で、換気の確保や感染が疑われる人の出勤など、企業が対策を徹底する必要がある部分も多く含まれる。個人だけではなく役所や学校を含む企業や団体側での対策の徹底が望まれる。船橋の今と未来を見つめる総合メディア