船橋市がワクチンの接種数を公表するようになって約半月が経った。また6月27日から集団接種も始まり、7月2日からはようやくではあるがネット予約システムも運用が始まった。

そこで、ここまでの接種数の推移をまとめてみた。なお、日時は船橋市による発表日時であり、実際の接種日は前日であることに注意。

船橋市・ワクチン接種数の推移グラフ

1日あたりの接種数に大きな変化はなし

6月17日から接種数の公開が始まったが、これまでの状況をみると、1日あたりの接種数には大きな増加はみられない。ただし、6月28日発表分と6月30日発表分にはこれまでと違った点も見て取れる。

6月27日は集団接種開始日

6月28日発表分は、第1回目の接種数が大きく伸びている。つまり6月27日は第1回目の接種が大幅に増えたことになる。6月27日は市役所と北部公民館での集団接種が始まった日であり、それにより大幅に増加したと考えられる。

これは一週間前と比べれば明らか。6月21日発表分(6月20日接種数)は、これまででもっとも接種数が少ない。6月20日は日曜日であり、個別接種を行う小規模な医療機関の休業が多いためと思われる。実際、6月28日発表分でも、個別接種しか行われていない2回目の接種については、これまでで最少となっている。一方で1回目の接種は3602回と、これまでで唯一3千回を超えている。

6月29日の増加はイオンモール船橋での集団接種も一因

6月30日発表分は、これまででもっとも接種が多くなった。これは第2回目の接種数が最大となったためで、なぜ大幅に伸びたのかは不明。ただ、その一週間前の6月23日発表分も2回目の接種が多くなっており、周期的な動きであると推測できる。

また、6月29日はイオンモール船橋での集団接種(毎日)が始まった日である。1週間前の6月23日発表分と比べると、第1回目接種数は約550人増、第2回目接種数は約180人増と、第1回目の接種者数が大幅に伸びている。その後第1回目の接種数があまり増加していないので断定はできないものの、イオンモールでの集団接種開始の影響も考えられる。

中山競馬場・旧船橋グランドホテルでの集団接種の影響を注視

集団接種の開始に伴い一気に接種数が増えると考えていたが、これまでのところそこまで大きな変化はみられない。ただ、7月3日からは中山競馬場で集団接種が始まる。当初の船橋市の発表によれば、1日あたり2,500件の接種を受け付けている。これが上積みされれば大きな伸びが期待できる。

また、旧船橋グランドホテルでも7月5日から集団接種が始まる(毎日接種可能)。こちらも件数は不明だが、毎日一定規模で上積みされると考えられ、こちらも伸びが期待できる。

現在の伸び率から考えても、7月中には65歳以上の対象者のうち80%以上への接種は終わりそうである。7月7日からは55歳以上、7月14日からは12歳以上の市民へ接種券の発送が始まり、届いた日から予約が可能となる。

国のワクチン配送スケジュールにもよるが、船橋市での接種もようやく本格化してくると思われる。

https://herafuna.com/wp-content/uploads/2021/07/21064454be107bf0d8942ed79950856a.pnghttps://herafuna.com/wp-content/uploads/2021/07/21064454be107bf0d8942ed79950856a-150x150.pngherafuna新型コロナワクチン接種最新情報グラフ,ワクチン接種,個別接種,集団接種船橋市がワクチンの接種数を公表するようになって約半月が経った。また6月27日から集団接種も始まり、7月2日からはようやくではあるがネット予約システムも運用が始まった。 そこで、ここまでの接種数の推移をまとめてみた。なお、日時は船橋市による発表日時であり、実際の接種日は前日であることに注意。 1日あたりの接種数に大きな変化はなし 6月17日から接種数の公開が始まったが、これまでの状況をみると、1日あたりの接種数には大きな増加はみられない。ただし、6月28日発表分と6月30日発表分にはこれまでと違った点も見て取れる。 6月27日は集団接種開始日 6月28日発表分は、第1回目の接種数が大きく伸びている。つまり6月27日は第1回目の接種が大幅に増えたことになる。6月27日は市役所と北部公民館での集団接種が始まった日であり、それにより大幅に増加したと考えられる。 これは一週間前と比べれば明らか。6月21日発表分(6月20日接種数)は、これまででもっとも接種数が少ない。6月20日は日曜日であり、個別接種を行う小規模な医療機関の休業が多いためと思われる。実際、6月28日発表分でも、個別接種しか行われていない2回目の接種については、これまでで最少となっている。一方で1回目の接種は3602回と、これまでで唯一3千回を超えている。 6月29日の増加はイオンモール船橋での集団接種も一因 6月30日発表分は、これまででもっとも接種が多くなった。これは第2回目の接種数が最大となったためで、なぜ大幅に伸びたのかは不明。ただ、その一週間前の6月23日発表分も2回目の接種が多くなっており、周期的な動きであると推測できる。 また、6月29日はイオンモール船橋での集団接種(毎日)が始まった日である。1週間前の6月23日発表分と比べると、第1回目接種数は約550人増、第2回目接種数は約180人増と、第1回目の接種者数が大幅に伸びている。その後第1回目の接種数があまり増加していないので断定はできないものの、イオンモールでの集団接種開始の影響も考えられる。 中山競馬場・旧船橋グランドホテルでの集団接種の影響を注視 集団接種の開始に伴い一気に接種数が増えると考えていたが、これまでのところそこまで大きな変化はみられない。ただ、7月3日からは中山競馬場で集団接種が始まる。当初の船橋市の発表によれば、1日あたり2,500件の接種を受け付けている。これが上積みされれば大きな伸びが期待できる。 また、旧船橋グランドホテルでも7月5日から集団接種が始まる(毎日接種可能)。こちらも件数は不明だが、毎日一定規模で上積みされると考えられ、こちらも伸びが期待できる。 現在の伸び率から考えても、7月中には65歳以上の対象者のうち80%以上への接種は終わりそうである。7月7日からは55歳以上、7月14日からは12歳以上の市民へ接種券の発送が始まり、届いた日から予約が可能となる。 国のワクチン配送スケジュールにもよるが、船橋市での接種もようやく本格化してくると思われる。船橋の今と未来を見つめる総合メディア