船橋市は17日の感染者数が140人となったことを発表した。前週の同じ曜日より21人減ったものの、依然高い水準で推移している。また、市立船橋高校で21人が感染するクラスターも発表された。

8月以降の特徴としては、これまで感染の中心だった20代~40代にくわえ、10代の感染が非常に増えてきていることである。

10代の感染者数が最多に

17日の感染者数の内訳を見てみると、10代が32人で全年代中最多となった。続いて多いのが40代で20代、30代と続いている。7月ごろまでは20代にピークがあったが、8月に入ってから年代に拡がりを見せており、これまで比較的感染者が少なかった10代にも感染が広がってきている。

船橋市の年代別の陽性者数(8月17日)

これは17日にクラスターが発生したからだけではなく、8月に入ってからの大きな傾向とみられる。湘南ゼミナールのクラスターの影響もあるが、それ以外にもクラスターや家庭内感染が増えてきていると考えられる。下図は船橋市の週ごとの陽性者数を年代別にまとめたもの(「新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の推移等(船橋市)」より抜粋)だが、10代が8月に入って急激に増えているのがわかる。全体として大きく伸びているが、他の年代よりも10代は増え方が顕著である。

市立船橋高校で昨年12月に続きクラスター発生

市立船橋高校で発生したクラスターの感染者はいずれも生徒。千葉日報の記事によると、二つの部活動に所属する生徒であり、文化系の部活が14人、運動系の部活が7人。両部とも8月上旬より活動を休止している。

市立船橋高校では昨年12月にも106人が感染するクラスターが発生しており、その後の感染予防が適切に行われていたかが気がかりである。また感染力が強いデルタ株への置き換わりが進んでいるため、これまでの対策では防ぎきれなかった可能性も考えられる。

湘南ゼミナールのクラスターは報告終了

湘南ゼミナール小中部西船橋教室で発生していたクラスターは、健康観察期間が過ぎたため、報告終了となった。最終的な検査人数と感染者数は次の通り。

検査人数(実人数)感染者数
172人(生徒168人・職員4人)100人(生徒96人・職員4人)
湘南ゼミナール小中部西船橋教室のクラスター

報告終了に合わせ、下記の感染対策の徹底を保健所は指導している。

(1) 職員・生徒の健康管理(事業所における検温・体調確認と保護者による体調確認後に通わせるなど) (2) 職員・生徒の飛沫感染対策(適切なマスク着用など) (3) 教室の換気対策(サーキュレーターなども活用して適切な換気など) (4) 職員・生徒の接触感染対策(共有部分の適切な消毒など)

これらの対策はいずれも学習塾全般で気を付けるべき点だと考えられる。

https://herafuna.com/wp-content/uploads/2021/08/5c18a833052d8d59980f3b45be11c9e1.pnghttps://herafuna.com/wp-content/uploads/2021/08/5c18a833052d8d59980f3b45be11c9e1-150x150.pngherafuna新型コロナ最新情報クラスター,市立船橋高校,湘南ゼミナール船橋市は17日の感染者数が140人となったことを発表した。前週の同じ曜日より21人減ったものの、依然高い水準で推移している。また、市立船橋高校で21人が感染するクラスターも発表された。 8月以降の特徴としては、これまで感染の中心だった20代~40代にくわえ、10代の感染が非常に増えてきていることである。 10代の感染者数が最多に 17日の感染者数の内訳を見てみると、10代が32人で全年代中最多となった。続いて多いのが40代で20代、30代と続いている。7月ごろまでは20代にピークがあったが、8月に入ってから年代に拡がりを見せており、これまで比較的感染者が少なかった10代にも感染が広がってきている。 船橋市の年代別の陽性者数(8月17日) これは17日にクラスターが発生したからだけではなく、8月に入ってからの大きな傾向とみられる。湘南ゼミナールのクラスターの影響もあるが、それ以外にもクラスターや家庭内感染が増えてきていると考えられる。下図は船橋市の週ごとの陽性者数を年代別にまとめたもの(「新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の推移等(船橋市)」より抜粋)だが、10代が8月に入って急激に増えているのがわかる。全体として大きく伸びているが、他の年代よりも10代は増え方が顕著である。 市立船橋高校で昨年12月に続きクラスター発生 市立船橋高校で発生したクラスターの感染者はいずれも生徒。千葉日報の記事によると、二つの部活動に所属する生徒であり、文化系の部活が14人、運動系の部活が7人。両部とも8月上旬より活動を休止している。 市立船橋高校では昨年12月にも106人が感染するクラスターが発生しており、その後の感染予防が適切に行われていたかが気がかりである。また感染力が強いデルタ株への置き換わりが進んでいるため、これまでの対策では防ぎきれなかった可能性も考えられる。 湘南ゼミナールのクラスターは報告終了 湘南ゼミナール小中部西船橋教室で発生していたクラスターは、健康観察期間が過ぎたため、報告終了となった。最終的な検査人数と感染者数は次の通り。 検査人数(実人数)感染者数172人(生徒168人・職員4人)100人(生徒96人・職員4人)湘南ゼミナール小中部西船橋教室のクラスター 報告終了に合わせ、下記の感染対策の徹底を保健所は指導している。 (1) 職員・生徒の健康管理(事業所における検温・体調確認と保護者による体調確認後に通わせるなど) (2) 職員・生徒の飛沫感染対策(適切なマスク着用など) (3) 教室の換気対策(サーキュレーターなども活用して適切な換気など) (4) 職員・生徒の接触感染対策(共有部分の適切な消毒など) これらの対策はいずれも学習塾全般で気を付けるべき点だと考えられる。船橋の今と未来を見つめる総合メディア